パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第16章 そらとぶうさぎ

服も…トータルで買い揃えたが…、
下着と言うか…トランクスも…
新しいのを…買った…。

いや…男の下着なんて、
どうでも良いかも知れないが…。
何となく…服が全部新品なのに
下着だけ…いつものって言うのも
なんだかなぁって…思ったからだ。

もしかしたら…ユイが…用意してるかも
知れないし…とは…思いつつも…、
コンドームも…ドラッグストアで
極薄の…ちょっと高いヤツを買った。

加藤さんに…は…木曜日に
有休が欲しいと言ったら
頑張って来いよとバシバシ
肩を痛い位に叩かれてしまって。

男だったらバシッと…
決めて来いと…言われてしまったが…。

正直な所…俺は…ユイとの
関係は…今のままで居るのが
俺にとってもユイにとっても
ベストなんじゃないかって
そんな風に…思っている……。

これ以上先に…踏み出して…
乗り越える…勇気も…無くて…。
適当な言い訳を…自分の中で
探してる自分が居るのは確かだった。

もう…女は懲り懲りだと…
そんな風に冷めた感じで…
言ってみたりもしてみたが……、
ひとりの時間が長くなる程に…
埋まらない虚無感の様な…物が…
自分の胸にぽっかりと穴を開けていて…。