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バニーガールの穴の奥
第16章 そらとぶうさぎ
「今日は…あれか…ユイじゃないって
事だったら…、プライベートって事か」
『あっ…あの…、緒方さん…の
お名前を…教えて貰って良いですか?』
そう言えば…ユイからは
最初の頃はお客様、
慣れて来た辺りから貴方と
呼ばれていたから…名前を
呼ばれたことがないと思っていたら。
そう言えば…俺の名前は
緒方って言う苗字である事は、
加藤さんが俺をそう呼んでるから
ユイも知っているみたいだったけど…。
「俺の名前を…言うのはいいが…、
ユイは…ユイのまま…なんだろう?」
『緒方さんが…ちゃんと…
教えてくれるんだったら。
私の名前も…教えますよ』
ユイじゃない……バニースーツを
着てない時の…ユイの名前。
ユイの…本来の名前…を、
俺の名前と交換に教えれると言って来て。
「琢磨……、緒方琢磨だよ…」
『琢磨さん………ですね…?』
「ああ、別に珍しくも何ともない
どこにでもありそうな…名前だろ?
ユイの名前は…ユイじゃないんだろ?」
『いえ…大体…ユイですよ……。
唯花です…、長谷川唯花…』
源氏名だと思ったユイの名前は
本名から来ていた様だった。
『今日は…ユイじゃありませんので、
私は貴方の事を琢磨さんと呼びますので。
琢磨さんは私を…唯花と呼んで下さい』