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バニーガールの穴の奥
第18章 バニーガールの穴の奥

昔…一緒に同棲していた
大学生の彼女も…、
半同棲みたいにしていた
会社の3年先輩の…年上の彼女も…。

俺にカレーを作ってくれた事は
何度か…あったにはあったが、
今キッチンから漂って来るカレーは、
その良くある…市販のカレル―を
入れただけの…カレーの匂いじゃなくて…。

本格的な…スパイスカレーの
香辛料のいい香りが…漂っている。

唯花が俺に作ってくれたのは…、
スパイスの香りが漂うキーマカレーで。

一緒にリビングのくすんだ黄緑色の
長い毛のラグの上に座って、
唯花が作ったカレーを…食べた。

「んッ…、美味いな……。
店で食う…カレーの味…がする…」

『ええ、お店で作って出してるカレーの
レシピを簡素化したのを教えて頂いたので…』

唯花が言うには、あのラビットホールが
ある雑居ビルの隣のカジノバーがある
あっちのビルの3階に…ある店の
裏メニューで出してるキーマカレーで
普通のカレーはメニューに載っているが
キーマカレーは賄いだったり
常連客にだけ…出している…物なのだそうだ。

カジノバーのウサギ達が…
好きなメニューなのだそうで、
何かの時にユイも…このキーマカレーを
おすそ分けして貰った事があって。
それから…昼間に…隣のビルの
飲食店に通って常連になって
このレシピを教えて貰ったのだそう…。

モーニングとランチ営業をして
早めにランチタイムは一旦閉店して
中休みをしてから、また…
夕方から深夜に掛けて
フードが充実したバーとしても
その店は…営業しているらしい。


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