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バニーガールの穴の奥
第18章 バニーガールの穴の奥
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軽く日焼け止めを塗っただけの
部屋着の姿で唯花が中から出て来て。
この家庭菜園に水やりをするつもりで
こっちに向かって来て、俺がまだ
屋上に居た事に驚いていたんだが。
「唯花……この絵は…これで完成か?」
『ええ、描き上げたのは…10日
程前…になりますが……この絵は…
完成は完成ですけど…、私があの
巣穴で新しいウサギに出会ったら
ここに…ウサギをいつでも描き足せるように
思っている…絵ではあるんですが…』
「なぁ…唯花…、このウサギも…
ちゃんと…飛ばせてやってくれないか…。
このユイをここに描いた時は…、
まだユイは飛べないウサギだったかも…
知れないけど…今のユイは唯花は…
”飛べないウサギ”じゃないだろう?」
唯花が…この空飛ぶウサギの絵に
描いていたユイの絵は…、
背中に羽があるウサギなのに…
その羽を広げる事もなく…
飛ぶ事を…諦めているように見えた。
俺が…唯花に…このウサギのユイを
描き直して欲しいと訴えると
唯花は驚いたような顔をしていて。
『……ウサギの…ユイを…描き直す…』
「いいじゃねぇかよ…、飛べば。
二兎を追う者は一兎をも得ずなんて
昔の考え方だろ?二兎でも三兎でも
ユイは…自分がしたい事…したらいい。
俺も…、他のやつが担当してる
イベントでユイがバーテンダーとして
出れそうなのあったら…掛け合ってみるし…」
『………ッ、…琢磨さん………!!』
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