この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
バニーガールの穴の奥
第19章 後日談 巣穴暮らし

唯花がユイとしてこの巣穴に
入ったばかりの頃にノアを初めとする
古参のウサギ達が、新入りのユイに
授けた物は…きっと知恵だ…。
ユイが…巣穴の中で…、生きて行くために
必要となる身を守る為の術であり、
時に現れる乱暴な客から自分を
守る為の…術でもあり…、
巣穴の中で効率よく…稼ぐための術。
ユイが巣穴に拘るのは…、ウサギが
多く入れ替わる中で…後から来た
新入りのウサギにそれを伝えられる
ウサギが…ユイぐらいだから…なのかもな。
「ユイは…将来はどうしたいかは、
やっぱりまだ…決まってないのか?」
『そうですね…、将来は……
絵を…観ながらカクテルが飲める
小さなギャラリーみたいなバーを…
持てたらいいなって思う様になりました』
「そうか、ギャラリーバーか。
それは…床か天井に描くつもりなのか?」
俺の言葉に唯花が目を丸くしていて。
『そ…そうですね…サイズだけ測れば
後からクロスは業者に綺麗に
貼って貰えますし…、
このペントハウスの寝室みたいに
ギャラリーバーの…天井に…も私の
絵を…展示する事が出来ますね…』
照明器具との…相性を考えて
作品を描けば壁は…色んな人の
作品を展示販売できる
そんなスーペースにして
自分の作品だけじゃなくて
まだ無名の画家の作品も…
人の目に触れる場所にしたいと…
ユイは自分の店の…構想を話してくれて。
「じゃあ…あの…唯花の得意料理の
キーマカレー食える様にしてくれよ。
美味い本格キーマカレーが食える
ギャラリーバーで…どうだ?」

