この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
バニーガールの穴の奥
第6章 ウサギの”おさんぽ”
あのチップの一部も
店側に入るんだったら……?
ユイはカクテルが作れるから
あのバーテンダーが居なくても
あのバーを切り盛りしてるし…。
カノンとヒメとは…時給が
そもそも違うのかも…知れない。
「気まぐれウサギ…か…」
俺はユイからとヒメに貰った
手書きのメモを手に取った。
それを…自分から見える様にかざす。
「この紙切れも…ユイの気まぐれか…」
俺みたいな中途半端な…稼ぎの男より、
あの常連のオッサンみたいな
太客の方が…ユイにとって
都合のいい客かも知れないが……。
俺の前で…月夜に跳ねて見せたのも
俺から金を絞りたいからかもな…。
まぁ…それがソープ嬢だろうが、
キャバ嬢だろうがヘルス嬢だろうが
コンカフェ嬢だろうが同じ事だ。
ユイだけがそうって訳じゃない、
あんな夜の世界に身を置いてる女は
金が必要な女しか居ない…。
その理由がちょっと違うだけ。
綺麗ごとを並べた…”設定”を
作って持っていたとしても、
やっている事は同じ事…
同じ穴のムジナでしかない…。
いや…同じ巣穴のウサギと…
あそこに関しては言ってもいいかもな。
俺が知ってるユイはユイの
一部でしかない…事は
俺だって…色んな風俗店にも
付き合いでキャバクラに行く事もあるし。