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バニーガールの穴の奥
第6章 ウサギの”おさんぽ”
ユイがカウンタ―から
こっちの方に出て来て。
『それではお客様、
どうぞ…私と一緒にこちらの奥へ…』
ユイが俺に自分の方へ来る様に
促して来て、俺は座っていた
カウンター席から立ち上がった。
ユイの元へ引き寄せられる様に
ラビットホールの中を移動する。
穴の…前に立つユイの前に移動すると、
ユイの手がこことこの先を
区切っている境界線の
緞帳の様な色をしたカーテンに掛かる。
バーの店内も…暗めの落ち着いた照明だが、
裏側の通路は…バックヤードなので
照明はあるにはあるが薄暗い。
「このビルは…雑居ビルなのに
随分大きいんだな…。同じビルの
同じフロアにバーとピンサロと
カジノバーもあるんだろ?」
『カジノバーは同じ建物みたいに
感じたかも知れませんけど、
非常口で繋がってる隣のビルですよ』
これも雑居ビルあるあるではあるが、
隣のビルと…非常口同士で
連結されていてあのカジノバーは
隣のビルの…中にある店なのだそうだ。
通路が暗いから全然気が付かなかったな。
『それでは…、まずは…
私と一緒に…イチゴ狩りをお願いします』
そうだ…忘れてた、
ユイと一緒に穴に入れて
テンションが上がって…
肝心の目的を忘れる所だった。
俺がユイに注文した裏メニューは
おさんぽイチゴ…だった。
イチゴ狩りとユイは言っているが
要するにイチゴをさんぽの前に
取りに行くと言う事だろう。