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第6章 ウサギの”おさんぽ”

ユイが向かう先は…今まで、
行った事がない左側の通路で。
左に狭い通路を曲がった先には
左側と右側にドアがあった。

店の入り口の様な
装飾のあるドアではなく
看板も何もない簡素なドアで。

恐らくだがドアの先は
事務所とか更衣室とか
物置と言うか倉庫みたいな…
そんな空間がそれぞれのドアの先に
あるんだろうなとは…推測できる。

右側の壁にあるドアに
ユイが手を掛けてドアを開く。
その先の部屋は真っ暗で
ユイが入口のドアの側にある
電気のスイッチをONのすると。

パッと…その部屋の中に電気がついた。
大型サイズの業務用
スチールラックが壁際に並んでいて
段ボールがそのスチールラックにも
その辺の床にも無造作に置かれて
積み上げられている。

クリスマスツリーの箱やら、
大きな雪だるまのオブジェ
ハロウィンのイベントの時に
使うだろうと思われる
かぼちゃのオブジェなんかの
季節イベントのかさ張る
オブジェなんかが季節も
ごちゃまぜになって置かれている。

物置らしいカオスな空間が
その部屋の中に広がって居て。
俺が視線を動かしていくと。


その…倉庫の一番奥の端っこに
病院の待合室とかに
ありそうなベンチとか
ロービーチェアと言われる椅子が、
２つ横並びに並べて置かれているのが
目に入って来て目についた。