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四宮教授のSM講義
第3章 講義三 奴隷調教される可憐な女子大生
「語の意味とは何か? たとえば、おまえが感じているはずの痛みとは?」

 わたしは答えられません。

 なぜなら、口に咥えさせられた穴の開いたボールのせいで喋れないから。

「痛みの定義とは何か? おまえが感じている痛みはおまえだけのものだ。だが私にはおまえの痛みがわかる」

 ヒュンという、鞭が空を切る音がし、背中に衝撃と痛みが弾けます。

「うっ、ぅ」

 けれどわたしは、うめくことしかできません。開いた口に嚙まされたボールの隙間から、よだれがこぼれます。

「なぜ私におまえの痛みがわかるのか?」
「うぐぅっ」

 ご主人さまの振るう鞭が、わたしの背中とお尻を続けざまに打ち据えます。けれどわたしにできるのはからだを捩るぐらい。

 なぜなら、縄で後ろ手に拘束され、幾重にも縄掛けされたからだを、やはり縄によって天井から吊るされているから。

「美しいおまえの苦悶に歪んだ顔やうめきで、どれぐらいの力と角度で鞭を振えば、おまえのみずみずしい肌に無惨な赤い痕跡を刻めるか、私にはわかるのだ」
「あ、ぐぅっ」
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