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四宮教授のSM講義
第4章 講義四 散らされる処女の華
 縄で縛られたままのからだをご主人さまの力強い腕に抱き上げられ、調教室を出ます。自分で歩くと申し上げたのに、

「よい。構わん。おまえは私の愛奴だから」

 そうおっしゃいました。

 運ばれながら、ご主人さまはわたしにいろいろな話をしてくださいました。この広い屋敷に一人で住んでいること。以前は奥様がいらしたけれど、今は離婚していること。

「性格の不一致というやつだ。私も妻もサディストでは長続きはしない」

 そんなプライベートのお話までしてくださいました。

 わたしが連れて行かれた先は寝室でした。クラシカルで重厚なインテリアの広い部屋。高い天井からはガラス製と思しき繊細な意匠のシャンデリアが下がり、仄暗く静謐な雰囲気に満ちています。

 心地の良い大きなベッド……真っ白なシーツの上にわたしをそっと下ろしてくださいました。

「ここは私の寝室だ」
「そんな……わたしにはもったいないです」

 ご主人さまのプライベートの部屋で、ご主人さまのベッドで、わたしを抱いてくださるおつもりなのです。嬉しくて涙ぐんでしましました。
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