この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
特別捜査官・優子
第1章 遮断
優子は最前列に立たない男の姿を見て、警戒心の強い人物だと推測した。駅のホームや信号待ちで最前列に立てば、背後を歩く人物とぶつかり、ホームに転落または道に飛び出してしまう。それはアクシデントを装い、要注意人物を消す常套手段だったからだ。

優子は席を立ち、駅の中央改札へ続く通路に出た。会社員たちの帰宅時間帯と重なっていた。人ごみに紛れて姿を消す、これも基本中の基本だった。彼女は佐々木の姿を見失わない、一定の距離感を保ち、男を尾行していく。

男は中央改札を抜け、エスカレーターを下りた。優子も同じエスカレーターに乗り、ホームに向かって行く。佐々木から少し離れた列に並び、電車が来るのを待った。

優子は視線の隅で男が電車に乗り込むところを捉えていた。ハヤブサの情報により、佐々木の潜伏・行動地域を3つに絞ることができていた。3か所の内、1か所でも正しければ、佐々木は次の駅で降りるはずだった。だが男はその駅で降車せず、1駅先で地下鉄に乗り換えていた。そして都心から離れるルートを取っていた。車内の地下鉄マップに目を通し、この路線が第2候補地に向かっていることに気付く。そこまであと2駅。彼女は男の存在を、車内の大きな窓で遠目から確認していた。
/101ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ