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特別捜査官・優子
第4章 裏の顔
彼女は4方向から撮られた自身の映像が、この部屋の4面の壁に写し出されていることを、写し出されている映像を、簡単に信じられなかった。優子は目の前の壁に写る映像を見つめた。上からでも下からでもなく、ほぼ真正面、彼女自身の視点の高さから撮られていた。

〔いったい…どこにカメラが…〕
優子はそんな気持ちで、目を細め、正面の壁を見つめた。カメラらしきものは見つけられず、オートフォーカスの追跡が彼女の顏を捉えると、彼女は視線を落とした。

彼女がこの部屋に連れてこられ、目隠しが外された際、白い光沢のある壁だとの印象を持っていた。それは白い壁の外面に僅か数ミリの、透明なシリコン樹脂をガラス材が挟み込むことで、電気を通し、大きなモニターの役割を果たしていた。そのため白い壁が光沢を持ったような印象を与えていた。

壁の中心に同じく、レンズ直径数ミリの高性能カメラが設置されており、優子の姿を捉え、自動的にフォーカスし、壁ディスプレイに映像を映していた。

優子は確信に近い予測のもと、ミシミシと縄が軋むのも構わず、体をねじり、背後の壁を見た。そこにはお尻を壁に向け、振り返ろうとする女の姿が見えていた。自分の置かれた状況を理解し、彼女は生唾をごくりと飲んだ。

縄の締め付けで「ぁぁ…」と女から吐息が漏れてしまう。体をねじったせいで、背中に掛かるフックが優子の体を元に戻そうと反発し、肩から胸元にかけての縄がきつくなっていた。彼女は無力感に苛まれ、用意された舞台に立つように、まっすぐ正面の壁を見つめた。

[こんな風に縛られてしまったら…私だって…〕

自身の姿を見つめる優子の目が、虚ろになっていく。
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