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特別捜査官・優子
第1章 遮断
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優子は改札を出てすぐに、細い道を渡り、公園の向こう側にあるタワーマンションを見つめた。そこに住む住人を装い、公園をショートカットしようとする。外は暗くなっており、公園内の遊歩道には街灯が設置されていた。ジョギングをする人もいた。
[もしかして…尾けられている…]
優子は背後に人の気配を感じた。もし尾行されているのであれば、外見や歩き方を憶えられてしまう。公園を抜けた先に、コンビニがあった。夜道で懐中電灯を照らすように、店のライトが眩しかった。そこに立ち寄る振りをして、そこから降りた駅に戻るつもりでいた。
歩行者用信号が点灯し、青から赤に変わろうとしていた。優子は急いで横断歩道に向かい、足早に歩く。だが信号は無情にも赤になり、警察官は、それに従った。彼女は背後から来る佐々木を振り返れず、その場に留まることができなかった。すかさず左右を見た。左は公園の柵が続く道で、身を隠せない。右は緩やかな上り坂になっており、『滝平神社 入口』と書かれた立て看板を見つけた。
[もしかして…尾けられている…]
優子は背後に人の気配を感じた。もし尾行されているのであれば、外見や歩き方を憶えられてしまう。公園を抜けた先に、コンビニがあった。夜道で懐中電灯を照らすように、店のライトが眩しかった。そこに立ち寄る振りをして、そこから降りた駅に戻るつもりでいた。
歩行者用信号が点灯し、青から赤に変わろうとしていた。優子は急いで横断歩道に向かい、足早に歩く。だが信号は無情にも赤になり、警察官は、それに従った。彼女は背後から来る佐々木を振り返れず、その場に留まることができなかった。すかさず左右を見た。左は公園の柵が続く道で、身を隠せない。右は緩やかな上り坂になっており、『滝平神社 入口』と書かれた立て看板を見つけた。
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