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特別捜査官・優子
第1章 遮断
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優子はコンビニに寄ることを諦め、右の道を歩くことにした。その時、ジャケットの胸ポケットに入れたスマホが震え、新着メールを優子に通知した。道端の表札には『ひぐらし坂』とあった。右側には高いコンクリート壁があり、その上が神社だった。彼女は坂を数十メートル上った。歩道はなく、一方通行の道のようだった。
右側にコンクリート壁を切り抜いたような箇所があり、そこが神社の入り口だった。優子は細い石段を登り始め、次にスマホの画面を見た。メールには『了解』とだけ書かれていた。ここで優子は足を止め、背後を振り返った。佐々木の姿はなく、肩を撫で下ろした。
優子は神社の敷地を抜け、何とか大通りに出ることができた。右手を上げ、タクシーを呼び止めた。後部座席に乗り込むと、大きく息を吐き出した。背もたれに体を預け、ゆっくりと目を閉じた。初めて尾行をされた恐怖で、胸が大きく動いていた。気が付けばスマホを持つ右手が小刻みに震えていた。彼女は左手で震える手を抑えていた。
右側にコンクリート壁を切り抜いたような箇所があり、そこが神社の入り口だった。優子は細い石段を登り始め、次にスマホの画面を見た。メールには『了解』とだけ書かれていた。ここで優子は足を止め、背後を振り返った。佐々木の姿はなく、肩を撫で下ろした。
優子は神社の敷地を抜け、何とか大通りに出ることができた。右手を上げ、タクシーを呼び止めた。後部座席に乗り込むと、大きく息を吐き出した。背もたれに体を預け、ゆっくりと目を閉じた。初めて尾行をされた恐怖で、胸が大きく動いていた。気が付けばスマホを持つ右手が小刻みに震えていた。彼女は左手で震える手を抑えていた。
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