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第6章 瑞々しい果実

男が女の秘部を撫でるように、その滑らかな部分に指を乗せてくと、女は「クゥッ…ンンッ…」と両脚を伸ばし、指先の動きに合わせ、女の腰が左右に、前後に艶めかしく振り動かしていた。

男は女の首筋にキスをしながら、そっと呟いた。
「ここまで我慢してくれた女性は…君が初めてだ…君は特別な女性なんだな…」

優子は捜査官ではなく、『特別な女性』という言葉を聞いて、ほんの一瞬、男の目を見つめていた。女の目は虚ろで焦点が合っていないようだった。そしてすぐに開かれた衣服の隙間を見つめていた。

男は女の心理を読み、唇で女の『官能スイッチ』に、左右の指先で女の『解放スイッチ』に意識を集中した。

優子は「ンッ…ンッ…ンンッ…」と声を我慢できなくなり、腰が前に、後ろに、そして横に動き、膝は何度も揺れ、躰を激しく反らしていた。

男の指先が硬く尖り、大きくなっていた女の『解放スイッチ』を見つけると、女は「クッ…クッ…ンッ…」と声が一段と高くなり、首を左右に大きく振り、何度も躰を波打たせ、背中を弓のように反らせると、女の躰はエネルギーを失ったように動かなくなった。そして男の肩に頬を埋め、「ふぅ…ふぅ…ふぅ…ふぅ…」と荒い呼吸で男に背中を向けていた。

佐々木は優子の身に何が起きたのか把握し、彼女の躰をそっと抱きしめた。彼女の髪に優しくキスを続けていた。それは敗れた女の我慢を讃えるキスでもあった。

だが、男の指先は身をくねらせた女の核心部分に触れようとしていた。黒いストッキング繊維の中に手を入れていた。