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特別捜査官・優子
第6章 瑞々しい果実
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優子は全く身に覚えがないだろう。佐々木は優子のプライベートPCをハッキングしていたのだ。ネットの閲覧履歴、通販の購買履歴など外部通信から重要度の高い情報はなかった。だがPC内に保存されていた日記は優子を知るうえで重要な情報だった。日記は毎日ではないが、数日ごとに心の想いを綴っていた。それは約10年分あり、フォルダは年ごと、ファイルは月ごとに整理されていた。佐々木は全てを読むわけはいかず、AIに10個ほどのキーワードを与え、過去の出来事や考え、気持ちなどを中心に性格分析をさせた。
佐々木は人間から得た情報、生い立ちや経歴などの表面的な情報を加味して、山口優子という人物を分析した。
優子は学生時代から、男性に対する嫌悪感、警戒心が人一倍大きい女性だった。社会人リーグのバスケット選手だった両親との間に生まれ、幼い頃に両親は離婚、母親に育てられてきた。彼女の長身細身の外見から、中学高校時代で男性から告白されることが多くなり、まったく会話もしたことがない、面識もない男子から想いを突然告げられる事があった。そんな軽率な男性たちに遭遇してきた優子は嫌悪感、警戒心が強くなり、それは大学に入っても同じだった。
佐々木は人間から得た情報、生い立ちや経歴などの表面的な情報を加味して、山口優子という人物を分析した。
優子は学生時代から、男性に対する嫌悪感、警戒心が人一倍大きい女性だった。社会人リーグのバスケット選手だった両親との間に生まれ、幼い頃に両親は離婚、母親に育てられてきた。彼女の長身細身の外見から、中学高校時代で男性から告白されることが多くなり、まったく会話もしたことがない、面識もない男子から想いを突然告げられる事があった。そんな軽率な男性たちに遭遇してきた優子は嫌悪感、警戒心が強くなり、それは大学に入っても同じだった。
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