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悪いオンナ…3
第1章 【癒しの彼女には両想いの彼氏が居て……】
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「え、可愛い、何か、彼氏感出て嬉しい」
素直にそう喜んだら一瞬、顔色が変わって
「あぁ……そう?」ってリアクション
あれ?また言葉のチョイス間違えた?
オーバーサイズなパーカーにタイトスカートも
めちゃくちゃお洒落だね
彩花ちゃんは何着ても似合うんだけどさ
今日一日それ着てくれるとかテンション上がる
メンズ服だから彼氏のかな?とか思われちゃったりなんかして…!
さっきのは照れかな?
お泊りもしたんだぞ?
僕が彼氏……でしょ?
「あのさ、彩花ちゃん…」
ピアスつけてる彼女に意を決する
「僕は彩花ちゃんが好きです、付き合ってください」
思い返してみれば、ちゃんと言えてなかったなって
先に身体の関係にはなってしまったけど
ていうか、僕の気持ちなんてもうバレバレだったよね
最初から……彩花ちゃんしか見えてなかった
「え……?ん……?あれ……えっと……」
「え…?」
え、なに…?めちゃ戸惑ってる
なんだ、この空気感は……
今のもチョイス間違えたの?
いや、違うだろ、ちゃんとした告白だもん
「そっか……そうだよね」って目も合わせてくれない
彩花ちゃんは同じ気持ちじゃないって事…?
何とも気まずい空気だ
「えっと、ごめん……」
うわ、目の前が真っ暗……何が違った?
さっきのさっきまで……セックスしてたよね?
「私……今は誰とも付き合う気がなくて」
彼氏が居る、じゃなくて…?
じゃ、僕は最初からセフレ確定だったって事?
言葉が何も見つからない……
え、どうしよう……今日で終わり?
それとも……
「亮くんさえ良ければ……このままの関係で居たい、かな……亮くんが無理って思うなら…その…」
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