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蛇の檻
第4章 柊玲奈の生い立ち――檻へと至る道
【父の破滅、玲奈の決断】

玲奈が十八になった頃。

父の事業は失敗した。
借金が膨れ上がり、家は没落した。

家には取り立ての電話が鳴り響き、今まで「誇り」を掲げていた父は、何もかもを失った。

だが、父は最後まで最低の男だった。

彼は借金を母に押し付け、浮気相手の女と逃げた。
玲奈は、幼い頃から聞かされてきた母の言葉を思い出す。

「気高く生きなさい」

「誇りを持って生きるのよ」

だが――

誇りなど、何の意味もなかった。

家は崩れ、玲奈と母は追い詰められた。

取り立て人たちが、母の部屋に入り込もうとするのを、玲奈は見ていた。

母の震える手を、玲奈は見ていた。
そして、玲奈は決めた。

玲奈は、母を守るために、「蛇の檻」 へ行くことを選んだ。

【玲奈の運命:母のための犠牲】

玲奈は、自ら蛇の檻の扉を叩いた。

「支払いの代わりに、私を連れて行ってください」

そう告げたとき、仮面の男は静かに微笑んだ。

「お前の母親は、そう望んでいるのか?」

玲奈は、拳を握りしめた。

「私は……」

何を守るべきなのか。

何を選ぶべきなのか。

それを問い続けてきた玲奈は、ようやく答えを出した。

「私は、母のためにここへ来ました」

仮面の男は、玲奈をじっと見つめた。

そして、ゆっくりと囁いた。

「それが本当かどうか――試してやろう」
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