この作品は18歳未満閲覧禁止です
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蛇の檻
第6章 ――狂宴の深淵
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玲奈の呼吸は乱れていた。
熱が内側から込み上げ、まるで全身がじわじわと焼かれているような感覚。
汗が額から零れ、喉が乾き、視界が霞む。
まるで身体が自分のものではなくなったかのように、感覚が鋭敏になっていく。
「……っ、はぁ……っ……!」
抑えようとするほど、波のように押し寄せる感覚が玲奈を包み込む。
何かが――確実に狂わされている。
そんな玲奈を、玄蛇は静かに観察していた。
まるで、実験の成果を確認する研究者のように。
玲奈の身体が、跳ねた。
鎖が軋む音が響き、冷たい金属の感触が肌に食い込む。
腕を引こうとするたびに、鎖が揺れ、その音が静寂を切り裂いた。
「……っ、はぁ……っ……!」
肩が震え、足がわずかに浮く。
膝を閉じようとしても、それを許さぬ拘束が玲奈を固定する。
逃れられない。
身体が、思い通りにならない。
熱が体の奥底から広がり、理性を揺さぶる。
「皆さん、見てお分かりのとおり――」
玄蛇は観客たちへと視線を向け、淡々と語り始めた。
「これこそが、この”薬”の本当の効果です」
琥珀色の液体がまだわずかに残る瓶を手にし、指で軽く振る。
液体が粘りをもって瓶の内側を滑り落ちる様子を、観客たちは食い入るように見つめていた。
「外側から染み込み、やがて内側へと浸透する。皮膚から吸収され、神経へと影響を及ぼす。
これが、今彼女の体に何を引き起こしているのか――皆さん、お分かりですか?」
玲奈は歯を食いしばった。
「……っ、そんな……っ……私は……っ……」
声が掠れる。
思考を保とうとしても、熱に浮かされたような意識が、ゆらりと揺れる。
玄蛇はゆっくりと玲奈へと近づき、仮面の奥で微笑んだ。
熱が内側から込み上げ、まるで全身がじわじわと焼かれているような感覚。
汗が額から零れ、喉が乾き、視界が霞む。
まるで身体が自分のものではなくなったかのように、感覚が鋭敏になっていく。
「……っ、はぁ……っ……!」
抑えようとするほど、波のように押し寄せる感覚が玲奈を包み込む。
何かが――確実に狂わされている。
そんな玲奈を、玄蛇は静かに観察していた。
まるで、実験の成果を確認する研究者のように。
玲奈の身体が、跳ねた。
鎖が軋む音が響き、冷たい金属の感触が肌に食い込む。
腕を引こうとするたびに、鎖が揺れ、その音が静寂を切り裂いた。
「……っ、はぁ……っ……!」
肩が震え、足がわずかに浮く。
膝を閉じようとしても、それを許さぬ拘束が玲奈を固定する。
逃れられない。
身体が、思い通りにならない。
熱が体の奥底から広がり、理性を揺さぶる。
「皆さん、見てお分かりのとおり――」
玄蛇は観客たちへと視線を向け、淡々と語り始めた。
「これこそが、この”薬”の本当の効果です」
琥珀色の液体がまだわずかに残る瓶を手にし、指で軽く振る。
液体が粘りをもって瓶の内側を滑り落ちる様子を、観客たちは食い入るように見つめていた。
「外側から染み込み、やがて内側へと浸透する。皮膚から吸収され、神経へと影響を及ぼす。
これが、今彼女の体に何を引き起こしているのか――皆さん、お分かりですか?」
玲奈は歯を食いしばった。
「……っ、そんな……っ……私は……っ……」
声が掠れる。
思考を保とうとしても、熱に浮かされたような意識が、ゆらりと揺れる。
玄蛇はゆっくりと玲奈へと近づき、仮面の奥で微笑んだ。
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