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蛇の檻
第6章 ――狂宴の深淵
「お前の中で、何が起こっているか……もう理解しているだろう?」

玄蛇の意地の悪い言葉に耳を塞ぐための手は拘束されている。

玲奈は目を閉じ、必死に理性を保とうとした。
しかし、体は確実に異変を訴えている。

心臓の鼓動が速くなり、血の巡りが変わる。
皮膚が空気の流れすらも感じ取るほどに敏感になり、
まるで見えない何かに全身が触れられているような錯覚に陥る。

「……っ……違う……違う……」

震える声で否定しようとする玲奈。
観客たちはその様子を目にし、次第にざわめき始めた。

「何が違うのだ?」

玄蛇は、その反応を楽しむようにゆっくりと玲奈の頬に手を添えた。

「皆さん……彼女の表情をよく見てください」
仮面の奥からの視線が玲奈を貫く。

「まだ抗おうとしている。だが……果たしてどこまで持つだろう?」

観客の中から、くぐもった笑い声が聞こえた。

熱を帯びた視線が玲奈へと注がれ、場の熱狂が高まっていく。

「……っ……私は……っ……」
玲奈の声が震える。

玄蛇は、静かに微笑んだ。

「お前は今に、己の本質を知ることになる」

体は意志とは裏腹に反応していた。

手首の鎖が揺れるたびに、カチャリ、と小さな音を立てる。
足を動かそうとすれば、それすらも拘束が阻む。

「……っ……あ……っ……」
息が乱れ、肩が上下する。

首筋に汗が滴り落ち、かすかに身をよじるたび、光が肌に反射する。
観客の間に、興奮したようなざわめきが広がった。

「彼女の抵抗が、どこまで続くのか――」

玄蛇は静かに微笑む。

「皆さん、ご一緒に見届けましょう」

その言葉を合図に、宴の熱はさらに高まっていった。



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