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第12章 終わりなき闇の序曲

第12章 第3話　終わりなき競売


玲奈の新たな競売
玲奈は今、会場の中央にある円台の上に、Xの字で拘束されている。

全裸の彼女の体は、無数の視線に晒され、まるで生きた人形のようだ。

意識が朦朧とする中、新たな競売が始まった。

男たちの貪欲な視線が、まるで獲物を定める猛獣のように、玲奈に注がれる。
「五百万！」
「六百万！」
「七百万！」
金額が、まるで玲奈の価値を測るかのように、次々に釣り上げられていく。
その声を聞きながら、玲奈は虚ろに絶望する。
（また始まる…）
抗う気力すら湧かない。

ただ、この終わりのない地獄に、身を委ねるしかない。
次の落札者
競り合いの末、次の落札者が決まった。

金額は、八千万円。
顔の長い、背の高い男だ。

男は、まるで飢えた獣のように、よだれを垂らしながら、玲奈に近づいてくる。

その目は、獲物を前にした獣のようにギラつき、玲奈の裸体を貪欲になぞる。

男の手が、玲奈の体に触れる。
冷たく、湿った感触が、玲奈の皮膚を這い、ぞっとする悪寒が走る。

男の唇が、玲奈の首筋に近づき、熱い息がかかる。
玲奈は、抵抗する力もなく、ただ震えることしかできない。

観客席では、次のオークションが始まっている。
男たちの興奮は、さらに高まり、 会場全体が異様な熱気に包まれる。
玲奈の苦しみなど、彼らにとっては、ただの娯楽に過ぎない。

彼らは、玲奈が絶望に染まっていく様を、歓喜の目で待ち望んでいる。

玄蛇は、絶望する玲奈を見て、不敵に笑っている。

その仮面の奥に隠された素顔は、冷酷で、残酷だ。
彼は、玲奈をただの肉の人形としてしか見ていない。
どこまで落ちるか、玲奈の心の城壁はいつ崩壊するか、玄蛇の興味はそれだけだった。

玲奈の陥落は、彼にとって最高の興奮剤だ。

玲奈にとって、この場所は、無限の地獄だ。
終わりなき競売、終わりなき辱め。
この苦しみから、いつになったら解放されるのだろうか。
玲奈は、絶望の淵で、ただ、時が過ぎるのを待つしかない。
しかし、この夜は、まだ始まったばかりだ。
玲奈の苦しみは、これからさらに深まっていく。