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蛇の檻
第15章 第四夜の宴
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第1話
第3夜の宴が終わり、客たちは部屋に戻った。
玄蛇は、X字に張り付けられた玲奈を見下ろしていた。
汗に濡れたその姿は、まるで彫像のように美しく、静謐な空気をまとっていた。気を失いながらも、玲奈はどこか神聖な雰囲気を漂わせている。彼女の白い肌は、薄暗い光の中で淡く輝き、張り付いた髪がその美貌に儚げな影を落としていた。
玄蛇は、その光景を気に入らなかった。
――まるで、女神のようだ。
男たちの視線が玲奈に吸い寄せられていることが、なおさら不快だった。憐れみと陶酔が入り混じった眼差しで、彼女の姿を眺めている。
このままでは、玲奈はただの「崇められる存在」として完成してしまう。彼の望む玲奈は、そんなものではない。
玄蛇は、口元に冷たい笑みを浮かべた。
ならば、この状況を利用すればいい。玲奈が「神聖なもの」として成り上がろうとしているのなら、その偶像を打ち砕き、無力な存在へと引きずり下ろす。それこそが、彼が真に望む姿だった。
「……さて、どう料理してやるか」
彼は静かに背を向けた。玲奈の美しさに心を奪われている男たちを一瞥しながら、次なる策を練る。
――女神など、存在しない。
彼女は、ただの獲物でしかないのだから。
第3夜の宴が終わり、客たちは部屋に戻った。
玄蛇は、X字に張り付けられた玲奈を見下ろしていた。
汗に濡れたその姿は、まるで彫像のように美しく、静謐な空気をまとっていた。気を失いながらも、玲奈はどこか神聖な雰囲気を漂わせている。彼女の白い肌は、薄暗い光の中で淡く輝き、張り付いた髪がその美貌に儚げな影を落としていた。
玄蛇は、その光景を気に入らなかった。
――まるで、女神のようだ。
男たちの視線が玲奈に吸い寄せられていることが、なおさら不快だった。憐れみと陶酔が入り混じった眼差しで、彼女の姿を眺めている。
このままでは、玲奈はただの「崇められる存在」として完成してしまう。彼の望む玲奈は、そんなものではない。
玄蛇は、口元に冷たい笑みを浮かべた。
ならば、この状況を利用すればいい。玲奈が「神聖なもの」として成り上がろうとしているのなら、その偶像を打ち砕き、無力な存在へと引きずり下ろす。それこそが、彼が真に望む姿だった。
「……さて、どう料理してやるか」
彼は静かに背を向けた。玲奈の美しさに心を奪われている男たちを一瞥しながら、次なる策を練る。
――女神など、存在しない。
彼女は、ただの獲物でしかないのだから。
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