この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蛇の檻
第15章 第四夜の宴
第1話

第3夜の宴が終わり、客たちは部屋に戻った。

玄蛇は、X字に張り付けられた玲奈を見下ろしていた。

汗に濡れたその姿は、まるで彫像のように美しく、静謐な空気をまとっていた。気を失いながらも、玲奈はどこか神聖な雰囲気を漂わせている。彼女の白い肌は、薄暗い光の中で淡く輝き、張り付いた髪がその美貌に儚げな影を落としていた。

玄蛇は、その光景を気に入らなかった。

――まるで、女神のようだ。

男たちの視線が玲奈に吸い寄せられていることが、なおさら不快だった。憐れみと陶酔が入り混じった眼差しで、彼女の姿を眺めている。

このままでは、玲奈はただの「崇められる存在」として完成してしまう。彼の望む玲奈は、そんなものではない。

玄蛇は、口元に冷たい笑みを浮かべた。

ならば、この状況を利用すればいい。玲奈が「神聖なもの」として成り上がろうとしているのなら、その偶像を打ち砕き、無力な存在へと引きずり下ろす。それこそが、彼が真に望む姿だった。

「……さて、どう料理してやるか」

彼は静かに背を向けた。玲奈の美しさに心を奪われている男たちを一瞥しながら、次なる策を練る。

――女神など、存在しない。

彼女は、ただの獲物でしかないのだから。
/62ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ