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蛇の檻
第16章 『神の夜明け』
『神を貪る者たち』

玲奈は微笑んでいた。
男たちに囲まれ、身体を貪られながらも、彼女の唇はかすかに綻んでいた。

それは、慈愛でも、悦楽でもない。
ただ、神は微笑むものだから。

「お前は神だ」
「お前は我らのものだ」
「お前は決して壊れない」

男たちは囁きながら、玲奈に這い寄る。
神を穢しながら、なお神を崇める者たち。
彼らの手が玲奈の白い肌を弄び、その指先が彼女の輪郭をなぞる。
それは崇拝のように見えて、実はただの渇望だった。

貪られるたびに、玲奈の美しさは増していくように見えた。
滴る汗が彼女の鎖骨を滑り、闇に照らされて輝く。
肌は純白のまま、汚れを受け入れながらも、なお神聖さを失わない。

玲奈の黒髪が広がる。
男たちの荒々しい手に乱されながらも、その流れは気高く、優雅だった。
どれだけ穢されようとも、その姿は絵画のように美しく、
むしろ、穢されることによって、より神々しさを増しているようにさえ見えた。

彼らは歓喜し、彼女を壊そうとしながら、
しかし、心のどこかで 「玲奈は決して壊れない」と信じている。

「神は死なない」

「神は微笑んでいる」

その言葉が、彼らの中で真実として刻まれていく。
彼らの荒々しい行為が続くたびに、玲奈の微笑みは、なお美しく揺らめく。

──いや、それは本当に微笑みなのだろうか?

弦蛇は、彼女の瞳を見つめた。

玲奈は、男たちの歓喜の中で、何も映さない瞳をしていた。
そこには、絶望も、怒りもなかった。
ただ、空っぽの虚無だけが広がっていた。

神は、何も感じない。
神は、何も望まない。
だからこそ、玲奈は 「神」として完成されてしまった。

弦蛇の手が、無意識に強く握られる。
彼の中で、何かが壊れる音がした。

「玲奈が破壊されるのが嫌だ」

その感情が、自分の中に芽生えたことに気づいた瞬間、
弦蛇は初めて、焦りを覚えた。

彼は玲奈を手に入れたかった。
しかし、今、玲奈は「神」になりすぎて、
弦蛇すら、彼女に触れることができなくなりつつある。

玲奈は 彼だけのもの だったはずなのに──。
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