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夜に咲く名前のない恋人達
第3章 ルカと歩むアイドル道
お風呂に入っている時も、布団に入って目を閉じたあとも、ルカがチェキを見てくれたのか?

どうしても気になってしまう。

もし、ルカくんがあのメッセージを見たら……

「大好き」って書いたこと、からかわれたりしないかな……?

きっとルカくんなら、

「アイドルってみんなに、そう言うもんだろ?」

そう言って流すんだろうな……

本気なのに……

考えれば考えるほど、胸の奥がムズムズする。

そして翌日。

ぷりんはメンバーと一緒に、レッスンスタジオで、ダンスの確認をしていた。

昨夜のモヤモヤを吹き飛ばすように、姫に負けない。絶対に人気アイドルになってやる。と練習にも気合いが入る。

「ぷりんっ!」

元気な声とともに、同期のぽんが駆け寄ってきた。

「おはよう、ぽんちゃん」

「ねぇねぇ、昨日の特典会さ、ルカってホストの人が来てたでしょ?」

「えっ……なんで知ってるの?」

驚いてぽんを見ると、彼女はニヤニヤと笑いながらスマホを見せてきた。

「ぷりんのお兄ちゃん凄くカッコいいんだねぇ?」

「お兄ちゃん?」

そこには、昨夜ルカが投稿したSNSのコメントと、ずらっと並んだツーショットチェキが映っていた。

『初めてアイドルの特典会に行ってきた。
これ、俺の妹なんだけど、良かったら応援してやってよ』

「えっ……これ……妹……?」

私……妹としか思われてないんだ……

スマホを見て、一瞬で落ち込むぷりんに、ぽんが羨ましそうに聞いてくる。

「こんなお兄ちゃんがいたら幸せ過ぎない?」

「私にお兄ちゃんなんていないよ。なんで妹って言ったんだろう……?」

スマホには9枚のチェキしか写っていない。

最後に書いた『大好き』のメッセージのチェキはどこに行ったんだろう……

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