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夜に咲く名前のない恋人達
第3章 ルカと歩むアイドル道
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『妹だから応援してやってよ?』
ルカがSNSにそう書き込んだ日から、ぷりんの特典会の列は明らかに変わった。
いつもより長くなった列。
そして漂う様々な香水の香り。
アイドルのファンなら、原色のTシャツにリュック、タオルを首にかけているようなおじさんが多いのに、ぷりんの列だけは違う。
ハイブランドのバッグに、巻き髪、ピンヒール。
ぷりんの目の前は、まるでホストのチェキ会である。
ルカの客が、わざわざ会いに来てくれたのだ。
応援してやってよ。
そんなルカくんの一言で動かせる女の子が、こんなにいるんだ……
やっぱりルカくんは凄いな……
チェキ会が始まると、彼女達の会話は全てルカの話題であった。
「お兄ちゃんは家でどんな感じ?」
「家でもカッコいい兄ですよ?これからも兄をよろしくお願いしま~すっ」
「ルカくんの妹ちゃん可愛い~。目元がお兄ちゃんに似てるね?」
「よく言われます~。これからも兄と仲良くしてあげてくださいね?」
ルカの普段の生活なんて知らないし、そもそも顔が似ているなんてありえない。
血の繋がりどころか、ホストと細い客の関係なのだから。
アイドルらしく元気に振る舞っているが、会話の内容はルカの広報担当のようだった。
私はいったい……
何をしてるんだろう……
ルカがSNSにそう書き込んだ日から、ぷりんの特典会の列は明らかに変わった。
いつもより長くなった列。
そして漂う様々な香水の香り。
アイドルのファンなら、原色のTシャツにリュック、タオルを首にかけているようなおじさんが多いのに、ぷりんの列だけは違う。
ハイブランドのバッグに、巻き髪、ピンヒール。
ぷりんの目の前は、まるでホストのチェキ会である。
ルカの客が、わざわざ会いに来てくれたのだ。
応援してやってよ。
そんなルカくんの一言で動かせる女の子が、こんなにいるんだ……
やっぱりルカくんは凄いな……
チェキ会が始まると、彼女達の会話は全てルカの話題であった。
「お兄ちゃんは家でどんな感じ?」
「家でもカッコいい兄ですよ?これからも兄をよろしくお願いしま~すっ」
「ルカくんの妹ちゃん可愛い~。目元がお兄ちゃんに似てるね?」
「よく言われます~。これからも兄と仲良くしてあげてくださいね?」
ルカの普段の生活なんて知らないし、そもそも顔が似ているなんてありえない。
血の繋がりどころか、ホストと細い客の関係なのだから。
アイドルらしく元気に振る舞っているが、会話の内容はルカの広報担当のようだった。
私はいったい……
何をしてるんだろう……
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