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夜に咲く名前のない恋人達
第3章 ルカと歩むアイドル道
特典会が終わり、舞台裏に戻った途端、経験した事のない疲れがやって来て、壁にもたれかかるぷりん。

するとぽんが心配そうに覗き込んできた。

「ぷりん、大丈夫?今日忙しそうだったね?」

「うん……ありがと……」

ぷりんの心はモヤモヤしたままだった。

アイドルとしてじゃなくて、妹として自分のお客さんに、応援させてるってことだよね……

本当のファンがほしくて頑張ってるのに……

ルカの一言で作られた女性しかいない列を思い出すと、胸が苦しくなる。

女の人達から貰った給料で、ルカくんにお金を払う……

これがルカくんが考えてる育てるって意味なのかな……?

心結ちゃんみたいになりたくてアイドルになったのに……

ただ列の長いアイドルには、ファンが増えるのも事実。

凄いアイドルなのでは?

話の上手いアイドルなのでは?

そんな心理が芽生えるもの。

ルカの作戦通りか、偶然なのか、ぷりんには彼の気持ちなどわからないが、他のアイドルグループのファンが流入してきて、この日から数日で明らかに列が長くなった。

リュックを背負った男性達も、よく来てくれるようになった。

地下アイドルとは、毎月20回以上行われるライブで、毎日チェキ券が30枚捌ければ、サラリーマンくらい稼げるという水商売。

気付くとぷりんのファンの数は、そのくらいになっていた。

5000人以上いると言われる女性アイドル。

可愛い。綺麗。なのは当然で、あとはアイドルファンに見つけてもらえるか?だけなのである。


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