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夜に咲く名前のない恋人達
第3章 ルカと歩むアイドル道
しかし、視線の先に現れたルカの顔は、明らかに引きつっていた。

「……は?お前、何やってんの?」

「えっ……ルカくんにお礼を言いたくて……」

「こんな所に来ちゃダメだろっ!!」

怒鳴るように言われた。

「え……?」

一瞬、何が起こっているのかわからなかった。

ルカは深くため息をつき、腕を引っ張るようにして、ぷりんを店の外へ連れ出す。

「……ぷりんは姫と違うだろ?」

「え?」

「アイツは炎上しても痛みを感じないし、事務所が何もなかったことにしてくれる。でも新人のお前がホストクラブにいる写真でも出回ったら、どうするつもり?」

ルカは冷静なのに、どこか苛立っているように見えた。

しかしぷりんもルカにお礼が言いたくて来たのだから、簡単に引き下がれない。

「そんな言い方しなくてもよくない?」

反論したぷりんの胸が痛んだ。

こんな言い方をしたくないのに……

そう思っても言葉は止まらない。

「ルカくんのおかげで、ファンが増えたし、ビラ配りもうまくなった。だから……少しだけど、お店でお金を使いたいって思ったのに……」

ぷりんの言葉に、ルカの表情が険しくなる。

「お前から金なんて望んでないって……」

「どうして?眼鏡とマスクで変装もしたよ?」

「……いいから、もう帰れよ」

ぷりんはショックで言葉を失った。

ルカの為に少なくてもお金を用意して会いに来たのに。

「……もういいっ!!」

ぷりんは唇を噛みしめ、ルカの手を振り払って、立ち去っていく。

夜道で一人きりになると、悔しさと悲しさで涙が止まらない。

ルカくんに否定されちゃった……

お礼をしたかっただけなのに……

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