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夜に咲く名前のない恋人達
第3章 ルカと歩むアイドル道
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姫は機嫌の良さそうな笑顔で、髪を指に絡めながら言う。
「だってさぁ、生誕祭なんて、ファンの間で生誕委員が結成されなきゃできないわけじゃん?
ぷりんには生誕委員がいる気配すらなかったのに、突然決まるなんて……おかしくない?」
姫の言う通りだった。
ぷりんは昨日、追い返された事を思い出しながら話す。
「でも昨日、ルカくんに追い返されたから……たぶん違うと思います……」
「えっ? ルカに追い返されたの~っ?」
姫はくすっと笑うと、ぷりんの前までやって来て、顔を覗き込んできた。
「ホスト通いの大先輩の姫ちゃんが教えてあげよっか? なんでルカが、ぷりんを店に入れなかったのか」
「えっ……どういうことですか?」
「ルカはぷりんのことを、妹ってことにして、自分のお客さんに応援させてたよね?」
「はい……」
思い出したくない『妹』というフレーズに、ぷりんの表情が暗く落ち込む。
「だからぷりんが店に来ちゃったら、まずいんだよ。妹がホストクラブに通ってたら、何それ?ってなるじゃん?」
「そんな……」
「ルカは、ぷりんを店に寄せ付けなかったんでしょ?
じゃあ育てじゃない。
ルカのお客さんのおかげで、一定数のファンも増えた。
でもルカはぷりんのプロデューサーじゃない……。
この生誕祭をきっかけに、ぷりんとの関係を終わりにしたいんじゃない?
だからルカなりの卒業公演なのかも知れないよ?」
「──っ!!」
終わらせる……?
ルカが……?
昨日、あんなに冷たく追い返した……
姫先輩の話を信じたくないけど、話が繋がっちゃった……
「だってさぁ、生誕祭なんて、ファンの間で生誕委員が結成されなきゃできないわけじゃん?
ぷりんには生誕委員がいる気配すらなかったのに、突然決まるなんて……おかしくない?」
姫の言う通りだった。
ぷりんは昨日、追い返された事を思い出しながら話す。
「でも昨日、ルカくんに追い返されたから……たぶん違うと思います……」
「えっ? ルカに追い返されたの~っ?」
姫はくすっと笑うと、ぷりんの前までやって来て、顔を覗き込んできた。
「ホスト通いの大先輩の姫ちゃんが教えてあげよっか? なんでルカが、ぷりんを店に入れなかったのか」
「えっ……どういうことですか?」
「ルカはぷりんのことを、妹ってことにして、自分のお客さんに応援させてたよね?」
「はい……」
思い出したくない『妹』というフレーズに、ぷりんの表情が暗く落ち込む。
「だからぷりんが店に来ちゃったら、まずいんだよ。妹がホストクラブに通ってたら、何それ?ってなるじゃん?」
「そんな……」
「ルカは、ぷりんを店に寄せ付けなかったんでしょ?
じゃあ育てじゃない。
ルカのお客さんのおかげで、一定数のファンも増えた。
でもルカはぷりんのプロデューサーじゃない……。
この生誕祭をきっかけに、ぷりんとの関係を終わりにしたいんじゃない?
だからルカなりの卒業公演なのかも知れないよ?」
「──っ!!」
終わらせる……?
ルカが……?
昨日、あんなに冷たく追い返した……
姫先輩の話を信じたくないけど、話が繋がっちゃった……
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