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夜に咲く名前のない恋人達
第3章 ルカと歩むアイドル道
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ライブが終わると、ぷりんの特典会の時間がやって来る。
ステージの上に用意された黄色のソファーに座り、ファンと肩を寄せ合ってチェキを撮る。
ソファーの後ろには、大きなプリン型のフラワーオブジェが飾られていた。
そんな生誕祭のありふれた光景は、ぷりんの1つの夢が叶った。と言っても過言ではない感動的な時間だった。
生誕祭をしてもらえることだけでも奇跡みたいなものなのに、こんな素敵なセットまで用意してもらえるなんて。
「ぷりんちゃん、最高の生誕祭だったね~」
「プリンのフラスタ、ぷりんちゃんにピッタリでめっちゃ可愛い!!」
「黄色のソファー、ぷりんちゃんにお似合いだね?」
ファンの言葉に笑顔で「ありがとう」と返しながらも、心の中の空白は埋まらないままだった。
あとはルカくんが戻ってきてくれれば……
最高の生誕祭が完成するのに……
列が途切れた後も、しばらく黄色のソファーに座って待っていたが、ルカが戻ってくることはなかった。
やっぱり帰っちゃったんだよね……
挨拶をしたら、生誕祭が終わっちゃう……
落ち込んだまま、ぷりんは立ち上がった。
「ぷりんのチェキ会終わります。今日はありがとうございましたーっ」
会場で余韻に浸っているファン達の拍手に包まれて、ぷりんの生誕祭は終わった。
ステージの上に用意された黄色のソファーに座り、ファンと肩を寄せ合ってチェキを撮る。
ソファーの後ろには、大きなプリン型のフラワーオブジェが飾られていた。
そんな生誕祭のありふれた光景は、ぷりんの1つの夢が叶った。と言っても過言ではない感動的な時間だった。
生誕祭をしてもらえることだけでも奇跡みたいなものなのに、こんな素敵なセットまで用意してもらえるなんて。
「ぷりんちゃん、最高の生誕祭だったね~」
「プリンのフラスタ、ぷりんちゃんにピッタリでめっちゃ可愛い!!」
「黄色のソファー、ぷりんちゃんにお似合いだね?」
ファンの言葉に笑顔で「ありがとう」と返しながらも、心の中の空白は埋まらないままだった。
あとはルカくんが戻ってきてくれれば……
最高の生誕祭が完成するのに……
列が途切れた後も、しばらく黄色のソファーに座って待っていたが、ルカが戻ってくることはなかった。
やっぱり帰っちゃったんだよね……
挨拶をしたら、生誕祭が終わっちゃう……
落ち込んだまま、ぷりんは立ち上がった。
「ぷりんのチェキ会終わります。今日はありがとうございましたーっ」
会場で余韻に浸っているファン達の拍手に包まれて、ぷりんの生誕祭は終わった。
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