この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
好色なる一族
第7章 獲物
大五郎は松の間に入ると座布団をよけて畳に正座している青野雪子がいた。青野雪子は飯倉夏子の妹で37歳。フリーのジャーナリスト。ショートカットがお似合いのプリティガール。スレンダーなボディ。ただ大五郎にとっては面白くない存在だ。目が合うと怖い目で大五郎を睨みつけている。大五郎は座布団を敷いてその上に正座した。

「用件は何ですか?」
「お姉ちゃん来てる?」
「ノーコメント。個人情報だからね」
「ふざけないでよ。大岩の家に旦那と行ってくるってLINEがあったわよ。目的も聞いてる。絶対やめたほうがいいと反対したのに行くって。それで心配で来たの」
「何が心配なんですか?」
「あなたはね、女性の敵。何人もの女性に性加害をしてきたじゃないの?」
「それはあなたの憶測でしょ。私も名誉を傷つけられて困っているんだ」
「はやくお姉ちゃんを帰して」

大五郎はひと息ついた。
「梅野いるか?」
梅野が廊下を通ってやってきた。梅野も高田と同じく元浅川組組員だ。坊主頭で剃りを入れている。つりあがった怖い瞳。
「御用でしょうか?」
「例の物持ってこい」
そう言って雪子の方に目をやった。やがて梅野は1冊のファイルを持ってきて大五郎に渡した。大五郎はそれをめくって1枚の写真を取り出す。そして雪子に見せた。
「あ!」
雪子は焦った。野党の民主国民党の代表である勝又優太郎と肩を抱き合いラブホから出てくるところだったのだ。

雪子は言葉を失った。
「勝又は妻子がいるので不倫ってことになるね」
大五郎は勝ち誇ったように満面の笑みだ。
「雪子、写真が公開されたくなければわしの言うことを聞け」
雪子は何も答えられなかった。
「この写真はこういうときのためにとっておいたんだ。わしを甘く見るからこういうことになるんだぞ」
ははは
「梅野、雪子を地下に連れていけ」

/16ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ