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好色なる一族
第4章 代償

「先生、お願いします。政治家として一生に一度でいいので総裁選に出たいです」
大五郎は宮野の熱意に押された。それにしても曽根崎はきっと総裁選に出る。大五郎も曽根崎なら首相が務まると思い、後継に指名した。だから出馬を断念させるわけにはいかない。ならば残り13人の宮野の推薦人を集めるしかない。
大五郎は何度も使った手を使うしかないと思った。
「のりよ、それなりの、それなりの覚悟があるんだな?」
「はい。ですから妻を連れてきました。妻を好きにしてもらっていいです。妻も覚悟してきました」
妻である飯倉夏子も座布団をとって深々と畳に頭をつけた。
「わかった、わかったよ」
「ありがとうございます」
「じゃ今夜奥さん借りるよ」
「はい」
宮野は何度も礼を言って帰っていった。そして1人飯倉夏子が残された。ピンクのワンピース姿が似合っていた。2つのふくらみもはっきりわかる。すぐにも触りたいぐらいだ。目がギラギラしているのはアイドル時代と変わっていない。20年前、キャッツイレブンという女性11人グループのメンバーだった。大ヒット曲「政治家さん、近寄らないで!」を歌ってた人間が政治家と結婚するんだからな。
「もっと近くに」
飯倉夏子は大五郎のすぐ正面に正座した。
「本当にいいのかい?」
「はい」
「おい、高田か梅野いるか?」
大五郎が廊下に向かって呼ぶとすぐに高田が来た。角刈りでマッチョで色黒の怖そうな男だ。それもそのはず、高田は元暴力団浅川組の組員だ。
「あ、飯倉夏子だ!」
高田は思わず大声を出した。飯倉の大ファンだったのだ。
「飯倉さんを梅の間にお連れして、いつもの準備をしてくれ」
「わかりました」
高田は飯倉を連れて行った。
大五郎は宮野の熱意に押された。それにしても曽根崎はきっと総裁選に出る。大五郎も曽根崎なら首相が務まると思い、後継に指名した。だから出馬を断念させるわけにはいかない。ならば残り13人の宮野の推薦人を集めるしかない。
大五郎は何度も使った手を使うしかないと思った。
「のりよ、それなりの、それなりの覚悟があるんだな?」
「はい。ですから妻を連れてきました。妻を好きにしてもらっていいです。妻も覚悟してきました」
妻である飯倉夏子も座布団をとって深々と畳に頭をつけた。
「わかった、わかったよ」
「ありがとうございます」
「じゃ今夜奥さん借りるよ」
「はい」
宮野は何度も礼を言って帰っていった。そして1人飯倉夏子が残された。ピンクのワンピース姿が似合っていた。2つのふくらみもはっきりわかる。すぐにも触りたいぐらいだ。目がギラギラしているのはアイドル時代と変わっていない。20年前、キャッツイレブンという女性11人グループのメンバーだった。大ヒット曲「政治家さん、近寄らないで!」を歌ってた人間が政治家と結婚するんだからな。
「もっと近くに」
飯倉夏子は大五郎のすぐ正面に正座した。
「本当にいいのかい?」
「はい」
「おい、高田か梅野いるか?」
大五郎が廊下に向かって呼ぶとすぐに高田が来た。角刈りでマッチョで色黒の怖そうな男だ。それもそのはず、高田は元暴力団浅川組の組員だ。
「あ、飯倉夏子だ!」
高田は思わず大声を出した。飯倉の大ファンだったのだ。
「飯倉さんを梅の間にお連れして、いつもの準備をしてくれ」
「わかりました」
高田は飯倉を連れて行った。

