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好色なる一族
第6章 男優

「じゃ、本番行きますよ」
監督の声が上げる。全裸になった男女がベッドの中で激しくからみ出す。男は大五郎の次男芳雄35歳だ。父を嫌い、家を出て今は竜田揚と名乗り探偵をしている。依頼された仕事の関係で1か月前からハンマー片井という男優名でAV男優をしている。からみ相手の女優は南条ルルというまだ3本目の新人だ。AVに出るくらいだからそれなりにいい体をしているが、顔はっきり言ってブス。
「片井、まだいくなよ、もっと突きあげろ」
監督の要請は厳しい。早いのも遅いのもダメ。監督が今だってときにいかねばならない。重労働で楽しむどころではない。新人男優は女優を選べない。好みでなくてもいかせなければならない。早く依頼人の仕事を終えて一刻も早く辞めたいと思っているのだ。
「片井、いまだ、いけ、中に出せ、そのあとルルの口に突っ込め」
言われたとおりにやれと言われても、そうはいかないんだ。片井は腰を痛くなるほど突きまくったが発射されない。
「おい、片井代われ」
イライラした監督自らルルの中に突っ込んで出した。そして自分のイメージ通りにルルの口に突っ込みフェラをさせた。
「はい、カット」
スタッフがルルにタオルを渡す。
「片井、気にするな。どうせ男優の顔は写ってない。大丈夫」
「すいません」
いつも怖い監督が今日はやけに優しいと片井は思った。AV新法ができてから女優のスカウトは難しくなる。せっかくいい映像ができても女優からキャンセルされる。やっとスカウトできても南条ルル程度になってしまう。ルルは今日が3本目だが実は前2本で絡んだ男優は二人とももうごめんだと言ったのだ。無理にと言うならこの会社辞めるとまで監督は言われてしまった。
監督の声が上げる。全裸になった男女がベッドの中で激しくからみ出す。男は大五郎の次男芳雄35歳だ。父を嫌い、家を出て今は竜田揚と名乗り探偵をしている。依頼された仕事の関係で1か月前からハンマー片井という男優名でAV男優をしている。からみ相手の女優は南条ルルというまだ3本目の新人だ。AVに出るくらいだからそれなりにいい体をしているが、顔はっきり言ってブス。
「片井、まだいくなよ、もっと突きあげろ」
監督の要請は厳しい。早いのも遅いのもダメ。監督が今だってときにいかねばならない。重労働で楽しむどころではない。新人男優は女優を選べない。好みでなくてもいかせなければならない。早く依頼人の仕事を終えて一刻も早く辞めたいと思っているのだ。
「片井、いまだ、いけ、中に出せ、そのあとルルの口に突っ込め」
言われたとおりにやれと言われても、そうはいかないんだ。片井は腰を痛くなるほど突きまくったが発射されない。
「おい、片井代われ」
イライラした監督自らルルの中に突っ込んで出した。そして自分のイメージ通りにルルの口に突っ込みフェラをさせた。
「はい、カット」
スタッフがルルにタオルを渡す。
「片井、気にするな。どうせ男優の顔は写ってない。大丈夫」
「すいません」
いつも怖い監督が今日はやけに優しいと片井は思った。AV新法ができてから女優のスカウトは難しくなる。せっかくいい映像ができても女優からキャンセルされる。やっとスカウトできても南条ルル程度になってしまう。ルルは今日が3本目だが実は前2本で絡んだ男優は二人とももうごめんだと言ったのだ。無理にと言うならこの会社辞めるとまで監督は言われてしまった。

