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恋する妻が母になって(裸のふみ)
第3章 夏休み
「文ちゃんと彼氏が、ゴメンねって」
「郁は?」
「気にしないでって…」
文ちゃんは郁が男たちと馴染めなかったら、郁と同じ部屋で寝るつもりでした。でも郁がずっと楽しそうにしているのを見て、彼氏をとりました。

「仕方ないよね、そんな年頃だもんw」
民宿の部屋は3階で2室予約してありました。小さなほうを女子部屋にしていましたが、文ちゃんカップルが入りました。郁は大きなほう、と言っても8畳の部屋に3人の男たちと一緒になりました。

「ううん、みんな紳士だったよ…」
布団は自分で敷くスタイルでしたが、郁がトイレのときに男たちが全部やってくれました。部屋に戻るとひとつだけ離して、4人分の布団が並んでいました。しかし寝るにはまだ早く、そして郁も少し興奮していました。

「みんな一緒に寝るんだって…ちょっとドキドキした」
「それでエッチした?」
「ううん、まずトランプだよね…w」
男たちはみな浴衣に着替えていましたが、郁はまだスカート姿でした。真ん中の布団に男たちは車座で座り、郁にはさらに座布団が用意されていました。

「あたし、姫だからね…w」
みんなでビールを飲みながらトランプで遊んでいました。お酒の力もあり盛り上がり1時間ほどゲームをしたあと、少し休憩になりました。

「ヨウジ君がおしっこ、ってw」
小さな民宿は3階に4部屋ありましたが、その日は郁のグループ以外の客はいないようでした。そして郁も文ちゃんカップルの部屋の前を通り、廊下の端にあるトイレに向かいました。

「ヨウジ君とすれ違ったら、彼がニヤッとしてた…」
郁はその訳がすぐわかりました。廊下に文ちゃんの声が漏れていました。

「あたしもドキドキしちゃった…」
文ちゃんの声は低く、そして時々高くなりました。

「文ちゃんのあのときの声、初めて聞いた…」
結局みんなトイレに行きました。またトランプを再開することになりましたが、それまでと空気が変わっていました。

「負けたら罰ゲームしよ!って」
男のひとりが提案しました。そしてみんな目が変わっていました。

「なんの罰ゲーム?」
「負けたら…脱ぐの」
酔いもあり郁はノリノリでした。もちろん文ちゃんのあの声や、海での出来事を思い出していました。それは他の3人も同じでした。
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