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恋する妻が母になって(裸のふみ)
第2章 初体験
「着替えて事務所に戻ったら、店長がコーヒー飲んでた」
郁が事務所に戻ると、店長はいつもの優しい顔に戻っていました。ふたつ並んだ事務机のひとつに座り、コーヒーを飲んでいました。郁の姿を見ると、コーヒーを勧めてくれました。郁は素直にコーヒーを貰い、店長の隣に座りました。

「あたしの方を向いて…ごめんねって」
「ごめん?」
「店長の異動、あたしが知らなかったこと…」
郁はまた悲しくなり、泣きそうな表情になりました。それを見た店長が、郁の肩に手を置いて話し始めました。

「店長…あたしに好きって言われて嬉しかったって」
店長が自分自身のことを、少し話してくれました。パンが好きでパン屋さんになったこと、本来の店長の代わりに久しぶりに本社でなく、パン屋さんの現場で働けて嬉しかったことを、優しく郁に話してくれました。そして奥さんと10才になる息子さんがいることも…。

「店長の声、優しくて気持ちいいいの…だから、ずっと聞いていたかった」
9時を過ぎたことに気付き、店長が郁に帰宅を促しましたが、郁は帰ろうとしませんでした。

「帰らなかったの?」
「その日、お母さん夜勤だった…」
郁の母は今でも現役の看護師です。さすがに夜勤はしなくなりましたが、当時はローテーションの勤務をこなしていました。郁と郁の10才離れた弟雄大は、ときに近くの祖母の家で過ごしていました。

「雄大は?」
「その日は、おばあちゃんの家」
いくつかの偶然が、郁の初体験のきっかけになりました。Tさんの異動や郁の母親の夜勤がなければ、郁はまだまだ子供でいたはずでした。

「ホントに偶然…でも後悔してないよ」
郁は正直に母親が夜勤であることを告げ、店長にもっと話が聞きたいと言いました。

「僕の話?面白くないよって…店長笑ってた」
店長はこれまでの仕事での出来事を話してくれました。郁はずっと話をしていたいと思いました。

「店長、あたしのことも聞いてきた」
「郁のこと?」
「うん…」
郁はパンが好きでバイトに応募したことを話しました。Tさんは笑顔で聞いていました。

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