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仮)純粋にはほど遠く
第1章 50女のリアル

「心も身体も皺くちゃなババアになっちまったな」
「まだ紀伊さんは幸せよ。
靖幸さんに求められるんだから」
「いらん性欲を早くパパに捨てて欲しいわ。
面倒臭いったらありゃしない。
断るとすねるし」
「あやかりたいわ。もう20年レスなわたしからみたら」
「久々にエッチしたら、やり方も忘れていて、二人ドキドキするんじゃない?
いざ挿入の時に和彦さん焦って挿れる場所に中々辿り着けず、ダラダラ汗かいてハアハアしちゃったり?」
「ちょっと、紀伊さん何を言ってるのよ!」
「そんな千鶴ちゃんは久々の挿入で痛いなんて口走って処女をもう一度味わうなんてどうよ?」
「もう……紀伊さんたら!
ああ、でもさ……そういう気持ちに戻りたいよね」
「これが50を迎えた女のリアル性事情だと思うわ」
「求められてウザかったり、求められずに寂しくなったり?」
「そうね。枯れた女のリアルなんだよ!」
「言われてみればそうね」
ドーナツをテイクアウトし、千鶴ちゃんの家にお邪魔して、アールグレイの香りに癒やされてティータイムを楽しむ。
互いの家庭の性事情を隠す事なく言い合えるのも、50女のリアルなんだと……

