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1995 Winter 俺の初体験の相手は32歳
第4章 I've fallen in love.
「え…?」

反応の困ったという感じの美濃里。

「間違いなく、途中から起きていたのに、寝たふりしていたでしょ?」

重ねて聞くと、戸惑うというか、困ったという感じで、誤魔化し笑いで俺を見た美濃里。こんなに色々な笑顔が出せるということに驚いていた。

会社では、無表情で、冷たい感じすらしていて、接しにくく、挨拶されても、返すのもおっかない感じだったのに…。

それに、俺の上司、営業課の奥田課長にでさえ、

「飲み代は経費になりません。自腹でお願いします!」

と、精算処理の書類と領収証を突き返すところを何度か見ていた俺には、美濃里の笑顔は、この夜まで想像することはできなかった。

「そうね。途中からと言っても、最後の方だけよ」

美濃里は頬を染めながら、恥じらうように話した。

「本当に?最後の方って?最初がわからないのに?可愛い声が聞こえていましたよ」

俺は、恥ずかしそうにしている美濃里の顔を見つめて、揶揄うように話した。

「年上を揶揄うものじゃないわ」

話の筋を変えるのかと思ったけど、

「ま、童貞だろうから、大したことはできないって高を括っていたら、意外に、ツボを刺激してきて、思わず声が漏れただけ…」

と、たしなめても、話自体の筋は変えない美濃里。

「それって、上手かったということ?」

俺が聞くと、軽くうなずいたけど、

「さあ、わたしも経験不足だから、どうかわからないけど。わたしにはマッチしたのかも」

と、また、笑った美濃里。10歳も年上なのに、可愛いと思える女…。

「童貞、童貞っていうけど、別に、相手がいなかったわけじゃない」

俺はその部分だけは訂正したかった…。小学生の高学年から、中学生、高校生と、モテなかったわけではない…。ただ、俺のタイプの女の子にモテなかった…。頭が良すぎる女の子や、運動神経抜群の女の子、ヤンキーな女の子にはモテた…。

でも、頭が良すぎる女の子との話は疲れた。運動神経抜群の体育会系は女の子らしくはなかった。ヤンキーな女の子は基本的に苦手だった…。

俺は女子らしい可愛い笑顔の女の子がタイプだったけど、俺の周囲にはいなかった。

それは、大学でも続いた。そして、職場でも…と思っていた…。

冷たい、怖い、と思っていた美濃里。
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