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忘年会の想い出-初体験の女・美濃里
第1章 宴もたけなわでございますが・・・
この日、俺が美濃里を乗せたのは、当時、新車で買ったばかりのアコードワゴン。

15分ほどで単身者向けのアパートに着いた。

建物のサイドに書かれたアパートの名前が見えた。

「ハッピーライフⅡ」

という名前。

仕事に追われていて、ハッピーライフだと思ったことは、この八カ月、一度もなかったアパート生活。

「着きましたよ」

俺が声を掛けても返事がない。

振り向くと、後部座席に横になって寝ている美濃里がいた。

冬ということもあって、コートを着ているからか、それをまるで毛布代わりにして寝ていた。

「起きてください」

俺は、早く家に帰って、ゲームがしたかった。

なのに、反応のない美濃里。

イラっとして、寝ている美濃里の頬を中指を弾いた。

それでも起きなかった。

今度は身体を揺さぶりながら、

「前野さん、起きてください」

と、名前を呼びながら起こしたが、反応がない。

息はしている。だから、生きているはず。

鼻を摘まんだ。やっと、反応した。そこで、

「前野さん」

と、呼ぶと、やっと目を開けた美濃里。

「着きましたよ」

と、話すと、

「ごめん。寝ていたみたい」

と、間違いなく爆睡だったのに、寝ていたみたいとか、寝惚けたことを話す美濃里。

起き上がって、車を降りた美濃里。

俺は車を自分の決められたマスにとめた。そして、自分の部屋に入ろうとして、ふと見ると、二階に上がる階段に座っている人影。

美濃里…。

さすがに、気温が一桁なのはわかっていた。

それに山からの風が吹き下ろしていた。

放って置けば風邪をひくのはわかっていた。

でも、放って置こう。そこまで世話をする義理はないと、俺は自分の部屋に入った。

コートをハンガーに掛け、スーツを脱いで、エアコンのリモコンを操作して、ルームウエアに着替えた。

風呂のお湯張りをリモコンで操作して、リビングのテレビの電源を入れて、プレイステーションの電源を入れた。

さ、新作のロールプレイングゲームをするぞ!と、気合を入れて、主人公の名前を決め、ゲームを始めた。

「お湯張りができました」

音声が流れた。

朝から、年末年始の挨拶回りで、夕方から先輩や上司と忘年会。気を遣うことの連続で、最後には、美濃里という他部署の先輩に気を遣って疲れていた。
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