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1995 Winter 俺の初体験の相手は32歳
第5章 導かれし者
「不幸になる?」

俺が尋ねると、頷く美濃里。

「佐久間くんは、わたしに恋愛感情なんて無いでしょ。鬱陶しいだけのバカなオバサンに、同情したらダメよ」

笑う美濃里…。

「それに、わたしも佐久間くんに恋愛感情なんて無いから。10歳も若い男の子に本気になるほど、そこまで、バカじゃないし。まして、結婚したいとか思うこともないから。あ、童貞のことも、佐久間くんが勝手に捨てただけだから、そこんとこ、理解してよね。わたしみたいなオバサンに欲情して、挿入したのは、佐久間くんの勝手なんだから」

そこまで話して、横を歩く俺の顔を見る美濃里。俺の方からは、防犯灯に照らされる美濃里の顔は見えた。美濃里に俺の顔は見えなかったかもしれないが…。

美濃里の目尻に、なぜか、微かに涙が溜まっているように見えた。

「そう…。でも、今からコンドームを買いに行くんだよね」

俺が確認すると、

「わたしとエッチしたいんでしょ?」

と、聞き返す美濃里。

「前野さんは?」

と、俺が聞くと、頭を掻き上げて、

「そうね。わたしはエッチしたいわ。佐久間くんが火をつけてしまったから、疼いている」

と、言って笑った。言っていることはエッチなのに、まったく、そうは感じさせない微笑みだった。

「思い出したら、潤ってきたかも…」

そう言いながら意味あり気に俺を見て笑った。俺が困っているのを見て、

「っていうか、乳首も硬くなってきたわ」

と、さらにエッチなことを言い続ける美濃里。

「前野さんって、意外にエッチなんですね。クールだと思っていたのに…」

俺が話すと、

「普段は、エッチじゃないわ。っていうか、地味で目立たない、居ても居なくても同じっていう扱いをされてきたのよ。たぶん、小学校の頃から、ずっと…」

と、自嘲する美濃里。顔立ちは悪くはない。目鼻立ちもいいし…。容姿端麗という言葉は大袈裟でも、近似値ではあるように思えた。ただ、華やかさがなかった。

そして、最大の欠点は、大きなことかもしれなかった…。視線は、俺とほぼ同じか、少し高い。

身長は170センチを超えているかもしれない…。そして、肩幅も意外にあるし、胸も大きい。臀部も…。なのに、意外に目立たない…。

「前野さんって、スポーツ、何かしていたんですか?」

俺は聞いてみた。
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