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1995 Winter 俺の初体験の相手は32歳
第5章 導かれし者
「意外に恥ずかしいね…」

サークルKを出ての第一声がハモるほど、同じことを思っていた…。振り返ると、レジのオジサンが、店外にいる俺と美濃里を見ていた…。

「こっち見ている」

俺が言うと、

「え?」

と、言って美濃里も振り返った…。

「帰りましょう」

美濃里が俺の手を引っ張った。途中まで小走りで走った。

「大丈夫ですか?」

俺が聞くと、美濃里が、

「ドキドキしたわ。何なの、あのオジサン。いつも、この時間は高校生のアルバイトなのに」

と、話した…。そう、いつもやる気の感じられない高校生のアルバイトが、時計とにらめっこしているはずだった…。

「冬休みですからね」

俺が言うと、

「そうね。帰省したのかもね」

と、笑って、

「佐久間くんは、帰省しないの?」

と、首を傾げて聞いた。美濃里は、話すときに首を傾げる癖があった。

「帰省しても、しなくても、することは同じですからね」

俺が答えると、

「ゲーマーだものね」

と、納得という感じの美濃里。

「ゲーマーってなぜ知っていたんですか?」

気になっていたことを尋ねてみた。

「だって、ゲームソフトを買いに行くから有給休暇を申請して、課長に突き返されていたじゃない」

笑いながら答える美濃里。確かに、そんなことがあった…。1995年。それは、新作ゲームの当たり年だった…。新作ゲームを手に入れるために、有給休暇が欲しかった。最終的には、仮病を使ってまで、買いに行ったものだ…。多分、直属の上司にはバレていたようだが、目を瞑ってくれた…。

「そうですね…」

答えると、

「他のことには興味がないとばかり思っていたら、意外に、エッチなことは好きだった」

と、言って笑う美濃里。

「前野さんが無防備すぎるからですよ。酔っぱらって男にアパートまで送らせたり、そのアパートの階段で爆睡したり、風邪をひいたら可哀そうだと思って、入れたら、人のベッドで爆睡して、しかも、買い物に行っている間に、トイレで吐いたり、やりたい放題じゃないですか。それに、服も勝手に脱いで、ほぼ全裸で寝るなんて、そこまで誘っておいて、挿入したらダメとか、もう、無茶苦茶ですよ」

俺が笑いながら睨むと、

「え?そんなに酷かったの?」

と、驚く美濃里。
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