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1995 Winter 俺の初体験の相手は32歳
第10章 上書き保存
今度は男が身体を起こし、美濃里が四つん這いになっていた。

目まぐるしく体位を入れ替える男。

カメラがあることをわかっている男は、カメラアングルを気にしながら体位を入れ替えているようだった。

画面に美濃里の顔が映る。

口を開いて、唇から涎が垂れているのが、さほど明るくもない照明に反射して光っていた。

美濃里のトロンとした視線が感じていることを俺に伝えていた。

背後から突く男。その動きに合わせて、顔がアップになる美濃里。

突かれるたびに、


んふぅっ…ふぅっ……


と、息を吐き出す美濃里…。

後ろで突く男の肩幅…デカい…。男の顔も映る。

体格に似合わない優男。インテリ風。

アメフトやラグビーをしていたような体格。

整った顔立ちだが、どこか翳がある。

商社マンと言われれば、信じてしまう素地はある顔立ちだが、気になるのは、翳があることだった。

なんとなく、道を外れたエリートという感じがした。

テレビデオの画面には美濃里の顔。その後ろに男の顔が映っていた。


腰を前後に動かしていた男が、

「今度はお前が動け!」

と、言いながら動きを停止すると、四つん這いの美濃里が自分で動き始めた感じだった。

「もっと早く!それじゃ、気持ちよくなれないだろ!気合を入れろ」

体育会のノリか…。俺はそう思った。そう、『気合を入れろ!』という言葉、高校野球時代の監督の叱咤と同じ言葉。

「気を抜くな!気合を入れろ!」

グランドに響く怒号を思い出していた。

手を振り上げる男の姿。パチンッ、パンッとその手が振り下ろされる美濃里のヒップから発する音がテレビデオのスピーカーから聞こえ、美濃里の


んひぃぃぃっ!


という叫び声と、


「ああっ、駄目っ、イキそう・・・・・」


と、話す声が聞こえた…。


「バカ野郎。まだ、早い。こっちも使うんだよ」


男の声がして、


「そ、そこは……、は、恥ずかしいぃぃ!」


と、抵抗するような美濃里の声。


「何を言ってやがる。そのために、全部出して、空にしたんだろうが!」


男の怒号がテレビデオのスピーカーから聞こえた。

横にいる美濃里の身体が硬直して、吐息が荒くなるのを俺は感じていた。
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