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1995 Winter 俺の初体験の相手は32歳
第10章 上書き保存
昨夜まで童貞だった俺に、アナルセックスの経験などあるはずもなかった…。

乗り越えなくてはならないことはわかっていた。

行方不明の美濃里の夫を超えるには、その前に追いつかなくてはならないこともわかっていた。

美濃里と、美濃里の行方不明の夫がしていたことを、上書きしていくことで、少なくとも追いつける。

追い越すのはその先にあるはずだった…。

とはいえ、いきなりアナルセックスは…無理だった。

美濃里が「ここに入れて!」と言っていても、俺は尻込みした…。あの頃の俺は、所詮、青二才だった…。

そんな俺を見て、美濃里が嗤った。

その嗤いに軽侮を感じた…。そう、こんなこともできないの?と小馬鹿にしたような表情…。

美濃里は微笑み、笑い、笑顔が、このとき、多かった…。

しかし、このとき、初めて、楽しい笑顔ではなく、侮蔑するような笑みを浮かべた…。

俺自身も、自身が尻込みしていることに自覚があったし、自分自身に不甲斐なさも感じていた…。

だからこそ、逆上したのかもしれなかった…。

やってやる!できないことなんてない。あの男にできることが、同じ男である俺にできないはずがない…

体格も男根の大きさも関係ない。

アナルセックスは入れるかどうか、それだけだ。

「入れればいいんだろ!こっちに向けて突き出せ。入れるから!」

俺は美濃里を突き飛ばして、四つん這いになった美濃里のヒップを掴んで、左右に広げると、いきり立った男根を、無我夢中で肛門の皺の中央に突き立てた。

美濃里は、正常位で入れるように、あの姿勢で、自分で広げていた…。そう、俺が、正常位しかできないと思っていたからだ。

俺自身も無我夢中だった。だから、そんな美濃里の配慮に気が付く余裕はなかった。

目の前のテレビデオの画面と同じようにすることしか頭になかった。

画面の中で男は四つん這いの美濃里の肛門に男根を突き刺していた…。

だから、俺も同じように、美濃里を突き飛ばして、四つん這いにして、その肛門に男根を突き刺した。

「これでいいんだろ!これで!」

俺は喚きながら、暴走していた…。見様見真似で、美濃里のヒップを叩きながら、勢いのままに腰を振り続けた。
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