この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
俺の瞳にうつしたいものは
第3章 3

ビビビビビビビ…….
「あーくそ…….」
スマホのアラームを切りながら起き上がると、窓から夕陽が射し込んでいた。
(久しぶりに夢みたな…….)
頭をかきながらボーッと余韻に浸る。
夢といっても、あれは過去実際に起きたことで
1年前の今頃、
俺はひとみと家庭を持つことを本気で覚悟していた。
それが性欲からくるものなのか
縋り付くようなものだったのかはわからないけど
俺は本気だった。
それなのに、あの行為から1週間くらい経ってから
いきなりひとみは俺を避け始めたのだ。
(俺のセックスがよほど下手くそだったのか、
女特有のきまぐれだったってのか…….)
真相はわからない。
(とりあえず、
バイトの支度するか……)

