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俺の瞳にうつしたいものは
第4章 誰だよお前

(気持ち悪いくらい真っ黒な奴だな
葬式でも行くのかってんだ)
「おい、なんとかいえよ!」
男の襟首を掴むと、胸元から刺青が覗いた。
(クッソ……コイツ)
「……そいつの知り合いか?」
低い声が聞こえて、俺の手首に筋の通った手の甲が覆いかぶさる。
無言で爪を立てられ、そのまま肌にめり込んでくる。
「誤解のないように言っておくが、
そこのガキが先にうちの商品に手を出したんだ」
(……は?)
男の言葉を聞いて 思わず目を見開く。
(龍弥、、
お前最近俺と遅刻を争うようになったと思ってたら
キャバクラ通いでも始めてたっていうのかよ!?
アホすぎるだろ、、)
そのまま何も言い返せないでいると、
男は俺が納得したように見えたのか、手を離し
襟を整える。

