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俺の瞳にうつしたいものは
第4章 誰だよお前

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「いででででっ……!」
店長が親切に氷嚢と席を貸してくれて、
龍弥は二階の座敷席で目を覚ました。
「俊二……すまねえ
助かった……」
ジンジャーエールを口に含みながら
目をしぱしぱさせるのを見つめる
あまりにも情けない仕草、
痛々しい姿だったが
その顔は腐ってもイケメンだ
「バカ。
お前マジで
もう少し考えて動けよ……」
「なにがだ?」
「人の女に手だしたんだろ
あの男刺青入ってたしやべえよ」
髪をかき上げながら言うと、龍弥は焦ったように手を振った
「違う!違うって!」
「何が違うんだよ?」
「……ひとみちゃんがいたんだ」

