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執事の育成⁈
第6章 掛け。
『はぁ…
なら掛けでもする?』

『掛け?』

『そう。俺が負けたら、あんたの条件を
のむ。あんたが負けたら、俺の条件を
のむ。シンプルでいいでしょ?』

こうなったら、望むところだわ。
どうせこのままだと、話しは平行線
のままになりそうだし…
私が勝てばいいんだから。

『掛けの方法は?』

『その前に離してよ。
その手。別に逃げやしないから。
ほんとに服駄目になる。』

淳の目をじっと見ながら…
そっと服を掴んでいた手を離すと、
服の皺をのばしてから、淳は話し出す。

『そうだな。じゃあ俺の知ってる
店で一週間働きなよ。
そこであんたが一週間耐え切れれば
あんたの勝ち。あんたが、耐え切れ
なくて…やめたら俺の勝ち。
どうする?』

『やるわ。』

『そっ、じゃあ。
明日あんたが学校終わったら
さっそく行くよ。俺は今日のうちに
オーナーに話しつけに行くから。』
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