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第6章 掛け。

『今からその店に？』

『そうだけど？』

『じゃあ、私も行くわ。
連れて行って。』

『はぁ、なんで？』
あからさまに嫌そうな顔…
だけど、やっぱり心の準備も
したいし、一度見ておかなくちゃ。

『いいから、私も連れてって。』

『くんなっていってもあと、
つけてきそうだな、あんた。
あと、本当馴れ馴れしい。
また俺の服掴んでるし、放せよ。』

『あっ…ごめんなさい。』
条件反射で掴んでしまっていた服を
放す。

『五月蝿さくしたら、その辺に
捨ててくるよ？』

『いいわ。大人しくぐらいできる
もの。』
正直断られる気がしていた。
まあ、確かに断られても、
彼の言う通り後をつけたかも
しれないけれど…。

『じゃあ、ちょっと待ってなよ。
いるもの用意してくるから。』