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第2章 ２０２５年３月１４日

『何回でも使えるんだったら、
境内の５か所の思うつぼ制覇しましょうよ』

まぁ…別に今日は…なにも
急ぐような事はないから…。
境内の５か所に設置されている
思うつぼ巡りを旦那さんとして。

『あ、折角ですしおみくじしますか？』

「そうだね、ここの天満宮の
おみくじ結ぶところ…可愛いもんね」

大体…おみくじを結ぶところって
数段に別れて横にポールがあって
そこに結んで行く感じだけど。
ここの綱敷天満宮のおみくじを
奉納する所は…球体のフレームに
なって居て…おみくじがいっぱいに
なると白い紙のボールみたいになる。

このおみくじを結ぶ場所の事を
何て言うの？って彼に聞いたら
音声検索してくれて。
このおみくじを結ぶ場所の事を
”おみくじ掛け”って呼ぶらしいんだけど。

『ここのは形がユニークですよね。
こんな形のやつ初めて見ましたし』

そう言いながら社務所に戻って
おみくじは…ボックスの横に
１００円を入れてセルフで
引くタイプのおみくじなので。
それぞれ１００円を入れて
おみくじを引いて戻って来て。

設置されている球体型の珍しい
おみくじ掛けにおみくじを結んだ。

『さ、そろそろ…本命の…
梅園の梅…観に行きましょうか…』

その後は…本来の目的である
梅の花を観に境内の東にある
梅園の方へ移動する。

とは言え…境内のあちこちに…
梅の花は植えてあるので。
鳥居の近くにも大きなしだれ梅があるし。

色々と見る物が多すぎて
今まで梅が目に入って無かったけど。

気持ちいい晴れのお天気で
晴れた空に梅の花の
白やピンクのコントラストが美しい。

『桜もいいですけど、梅もいいですね』

サーフボードの道真君とか…、
３重の塔と鷽の像とか…
大きななすびのなすの腰かけとか
ぐるぐる巻きの蚊取り線香みたいな
縄の椅子とか…不思議な画像が
沢山フォルダに一覧出て来て
何とも言えない気分になるんだけど。

その上に…後から撮った
梅の写真が沢山になって。

梅園には北野天満宮や
太宰府天満宮から寄贈された
梅の木もあったりとかして。