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12歳年下の旦那さんとの甘い生活2
第23章 アフターウエディング

あの…日の…、2023年の
8月26日の夜の記憶が…
彼のその言葉で一気に脳裏を
走馬灯のように駆け巡って行く。
『ボトルワイン…用意してますんで。
一緒に飲んで下さい…巴』
お部屋はリニューアルされた
スカイビューフロアで
ホテルオークラ神戸の客室で
33階は、最上階に位置する客室。
海側の眺望が楽しめる
デラックスダブルのお部屋で。
「結婚記念日?」
『そうですね、僕と巴には
結婚記念日3回ありますもんね。
悩んだんですよ、スイートルーム
にしようかなとか…も、ここの
スイートルーム…本当のスイートも
あるんですけど…ここより
ちょっといいぐらいの値段で
泊れるお手軽スイートもあるんで…』
私の旦那さんのちょっといいは
大分いいの分類なので、
アテにはならないのは…
彼とそれなりに付き合いが
長くなって来たから分かった事。
お部屋の奥にあるソファの前の
テーブルの上には、
旦那さんが頼んでくれていた
ボトルのワインと…
カットフルーツが一緒に
盛り付けられている可愛い
2人用サイズのホールケーキがあって。
『2人だけでケーキカットしますか?』
オーシャンプレイスさんで
午後の部はビュッフェスタイルにしたから
残ったお料理…私がドレスだったから
そんなに食べられてないでしょうからと
お持ち帰りに詰めて下さったのを
貰って帰って来てたから…。
「じゃあ……、お料理もあるし…
今から…2人だけで…3次会する?」
『そうですね…、そうしましょうか…』
窓際にあるソファに座って
窓から見える神戸の夜景を楽しみながら。
テーブルの上に用意されていた
ワインを…グラスに注いで。
『乾杯』
「乾杯」
チンとグラスの縁を合わせて鳴らして
グラスの中のワインを口に含んだ。
『じゃあ、ケーキカットしましょうか』
そう言って…小さなホールケーキに
4度目のケーキカットをして。
勿論その後、ファーストバイトをして。
頬にくっついちゃってたクリームを
旦那さんがペロっと舐め取って。
目が合ってふふふと笑い合う。
『終わっちゃいましたね、
結婚式、巴はどうでしたか?』

