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第1章 命の始まり

女の子は優美と名付けられた。
優美が生まれた2年後男の子を授かった。
そのタイミングで東京都下の閑静な住宅街に達郎が頑張って家を建て、2人はそこで両親の愛情を受け育った。
目が大きくはっきりとした目鼻立ちをした女の子で、弟の啓太の面倒をよく見る子だった。
幼稚園から小学校に上がり毎日元気に登校していた。両親を大きく困らせることもなく友達にも恵まれ極々普通の小学校生活を送っていた。
小学校3年生の頃に初めて男の子を好きになった。
キッカケは特になく、確か足が速くてとかそんな理由だった。
小学校高学年になると初潮を迎えた。
小学校で女子だけ視聴覚室に集められ生理について教えられていたが実際に初めて出血した時はビックリした。
母親に女性として必要で大切なことなんだよと教えられた。
その頃から身体つきも女性らしくなっていった。
中学はそのまま地元の公立学校へ進むことになる。