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淫らに舞い堕ちる花びら 宮澤舞凪
第1章 はじまり
次の日。夏期講習は毎日あるので、出かける舞凪。昨日のことがあるので、服装も変えた。ショートパンツはサマーパンツに。ブラウスもTシャツにサマーニットに。動きやすいように靴もスニーカーにした。

そして、警戒しながら停留所に向かうと、昨日、車が停まっていたところに車は停まっていなかった。ふぅ・・・とため息を吐いて安堵した舞凪。停留所の先頭で待っていると、隣に誰かが立った。チラッと見ると、まさかのあのオジサン。視線が合うと、ニヤッと笑った。ぞわっとした舞凪。救いはオジサンの向こうに見えたバスの姿。

日中のバスは空いているけど、バスの運転手は当然、乗っている。バスが到着すると舞凪はカードをかざして乗り込み空いている席に座った。手前の一人掛けの席は埋まっていたけど、後ろの方の段差を登った二人掛けの席が空いていて、そこに座った舞凪。

オジサンは続いて乗ってきて、他の席もまだあるのに、舞凪に奥に行けという風に顎をしゃくって、横に無理やり座ってきた。怖くて隣の席に逃げた舞凪。でも、それは、逃げ場がなくなることを意味していた。同じ停留所から乗ったからか、運転手は家族だと思っているのか、まったく心配している風はなく、バスは発車した。

オジサンの手が舞凪のサマーパンツの上に置かれた。前の席が邪魔で、運転手から、この様子は見えない。反対側の二人掛けの席に座っているオバサンは祖父と孫だと思っているのか、微笑ましそうに見て、視線を窓の外に向けてしまった。

オジサンは、そんなオバサンの様子を見て、振り返って舞凪を見て、また、ニヤッと笑った。オジサンの手が動く。サマーパンツの上から太腿を触った。首を振って、オジサンの方を見た舞凪。オジサンはニヤニヤと笑うだけで、その手をサマーパンツの前股上に手のひらを添うように動かして、撫で始めた。

オジサンの手首をつかんで、押し退けようとする舞凪。でも、そんなことでは全く動じないオジサン。

「高校生?」

小声で聞くオジサン。首を振る舞凪。怪訝な顔で、

「じゃあ、大学生?」

と、聞くオジサン。

「中学」

舞凪が答えると、

「そうなんだ。それにしても、大きなオッパイだね」

と、言って、舞凪がつかんでいた手首を振り解いて、胸を鷲掴みにしたオジサン。

「いい弾力だ。中学生でこれだと、将来有望だね」

耳元で囁くオジサン。
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